kmgk0402’s blog

2024.02.13 noteから移設

男子高校生、はじめての 甘やかしてよセンセイ 六甲綾人(CV:八代拓)×央田尋(CV:新垣樽助)


内容やセリフなどかなりネタバレあります。

猫カブリ優等生攻め × 狡猾ふしだら先生受け

この作品は現在第13弾(+スピンオフ2作)まで出ているシリーズの第6作目。詳しい設定や作品の時系列は下記サイトをご参照ください。
http://ginger-records.jp/berry/dkadSC/

ここでは現在までに発売されている
本編ドラマCD、ポケットドラマCD独占配信2作、アフターディスク、オールコンビネーションCD
この5つをまとめてレビューしていきます。
(ミニドラマ集と小説は未所持)


このカップルは痛みや苦しみをともなうプレイが多く、人の死が語られる場面が幾度もありますので苦手な方は注意してください。

最新作SCにおいて先生の過去が語られますが、その過去を知っているかどうかで感想が変わってきます。SCを聴いた後の感想は枠の中に入れておくので、SCを聴いていない方や余計な情報を入れたく無い方は飛ばしてください。


本編ドラマCD

01.ロクでもない
六甲高3、央田先生29歳。
9月末、日曜日の高校、夕暮れの美術室。生徒会関連の書類を渡しにきた六甲。暑くて裸に白衣姿の央田の身体を触り、ピアスを見せてとねだり、セックスしませんかと甘える。這いつくばって靴を舐めてみせたらしてやる、と言う央田先生に六甲は従って…

猫かぶる六甲を揶揄うような妖艶さも、「甘えるな」と突き放す時の声の冷たさもどっちも良い。
新垣さんの声ってまじで大人の色気めちゃくちゃ感じるから大好き。

02.瑕と疵痕-1

足の指舐めはじめる六甲。先生が「…んっ」てちっちゃく声出してるの可愛い。脱毛した脚に際どい下着、性器に付けられたピアス、脚を広げて初めて見えるタトゥー。こんな存在自体がエロい人が白衣着た先生なのやばいわ。央田先生が六甲の指を舐める音がエッチ。セックスはお互いの最低最悪なところ見せつけあってハラワタを引きずり出すから面白いって言う先生。六甲くん終始暴走気味だけど先生にいなされてペースもっていかれてるのがとても可愛い。

先生の喘ぎ声って色っぽい綺麗さがあるのに大人の男性らしさは無くならないのが絶妙で、上乗って自分で挿れて腰振って、ピアス引っ張られながら痛くて感じてるとかエロすぎる。六甲の「先生のもぱっつんぱっつん」って嬉しそうに言うのがめっちゃ可愛くて好き。キスする音が明らかに他カプと違ってて最初から大人のキスって感じでそれがめっちゃ良い。

03.瑕と疵痕-2
汚れた六甲のシャツを脱がせると大きな傷跡が。
「病気?いや、事故か。」ここの断定してニヤニヤした言い方!!「こういうの好き」と言いながら縫いあと舐めるのえっろ。事故のこと聞かれたくない六甲をわざと煽って「傷ついちゃった?」って耳元で囁くの反則だろ…

欲しいものを自覚してなくて手が伸ばせない六甲が踏み出せるようにわざと煽ったり、セックスの最中にどこが好きで何が良いかちゃんと教えてあげたり、気持ちいい時は声に出して言ってくれたり…やり方はアレだけど先生から授業受けてるみたいな雰囲気がしていい。かと思えば終わった途端に六甲蹴ってどかすし、文句言いつつもまた相手してくれる感じだし、この掴みどころなく狡猾な感じが魅力的で追いかけたくて堪らなくなるんだろうなぁ。

タイトルの瑕(きず)と疵痕(きずあと)、瑕は打ったり切ったりしてできた身体の表面の損傷、疵は物事の欠点や欠落、不完全と思われる部分を指してる。瑕は六甲の事故の痕と先生のピアスやタトゥー、疵は2人の抱える不完全さって感じで解釈してるけど合ってるかは不明。

04.アフターストーリー
「空飛ぶ夢を最後に見たのはいつだったか」
六甲が何度もみる夢。海はもういいから、と母親を引き止めるのに、事故は止められない。

美術室でのセックスから3日後。またしようと誘いにくる六甲。カーセックスなら良いよと言いながら、お前はどんな悪夢を見るのかとわざと事故のことを思い出させる央田先生。躊躇いながらも身の上を話す六甲にキスして「よく、我慢したな。」と抱きしめる。
六甲のモノローグ、「それなのに、抱きしめる腕を、振りほどけない。」ここの言い方!!ほんのちょっと涙声に聴こえるような、切ない声!!

脆くて崩れそうな心を必死に繋ぎ止めながら外面を守る六甲くんの弱さを表すこのたった一つのセリフ。ここのセリフの言い方がもう完璧すぎて、ここで落ちた。

あとトラックの最後が「お前が行けなかった海に、俺が連れていってやるよ。」っていう央田先生の約束の言葉で終わるのすごく良いなぁ。

お互いに試し試され推し測ってる、この2人のバランス感が絶妙でたまらない。そんなやりとりの中で、やっぱりまだ六甲は抱きしめてくる手を振りほどけない子どもで。先生は抱きしめてあげられる大人で。この関係性がすごく好き。


「よかったね。お前だけでも生き残って。」
「プライド高くて、賢くて、ダメにもなれずにヘラヘラしてさ。偉いよ、お前は。」
「お前の不運はお前のものだし、痛みも後悔も何もかも、お前1人のものなんだから。お前は怒っていいし泣いていい。自分の不幸に酔いしれてグダグダになったっていいんだ。」
このあたりの先生の台詞、初めて聴いた時とSCを聴いた今では聞こえかたの重みが全然違う。

あの人の痛みは俺のものにはならなかったっていう苦しみが先生にもあったのかな。
父の死やあの人の死に対して自分が感じた痛みは誰にもわかってもらえないし自分のものでしかないという経験があるからこそ出た言葉なのかな。これが先生の抱える孤独の一部かも。

アニメイト限定盤
「裏拍で恋を重ねる」

初デートで海へドライブ。渋滞に巻き込まれた車内で、先生のことを触りはじめる。隣の車から見られて仕方なく逃げて、山の中へ。
六甲のこと試すように揶揄うこと言いながらもセックスに誘って、名前呼んだ瞬間から色気爆発するの最高。六甲の舐めて、好きなフェラ覚えさせるのやばい。口の中擦り付けてる時の音がほんとにすごくてサイズ感わかるぐらいのリアルさ。
「僕のものになってください。」「やーだ。」ここの言い方めっちゃかわいい!!からの真面目なやつの常識ぶっ壊すの快感っていう教師とは思えない発言、これが半端なくそそる。


フリートーク
八代さん:央田先生は絶対いい匂いする。
新垣さん:あの日鍛えていただいたリズム感が…

後半はサッカーとタトゥーの話。


独占配信

Crushing on you-1
付き合い始めて1ヶ月。初めて央田先生の家へ。
未読のメッセージ3桁は送りすぎだし無視する先生もすごい。先生が自分のテリトリーに人を入れることの意味をついつい考えてしまう…。
天窓だけあって家具もないコンクリの部屋。
血のような、花のような、マグマのような真っ赤な絵。骨だけの犬。ここで絵が上手いって言っちゃう六甲くんおもしろい。会話の中で先生は意外とちゃんと好きって言ってるんだよな〜。

おもちゃ大量に買ってプラン練ってくる六甲くんかわいいねぇ。


この骨だけの犬、死んだあの人を絵に描いたことを思うとなんかね… 朽ちた姿を描いてこそ生を描ける的なこと?
でもここで六甲を描いてるから、先生には少なからず今目の前の生きている六甲から影響を受けてるんだろう。デストルドーでは無い何かを手にできたと修二郎さんも言ってたし。


Crushing on you-2
赤い縄で亀甲縛りにする六甲も、ピアスをリングにしてる先生もどっちも変態でめっちゃいい。
中だけでイかせたくてアナルパール入れて、前には棒いれて…六甲くんの探究心に笑うし出し入れする時の水音がエロすぎる。ドライでイく時の声もいいけど、その後に荒い呼吸になって一回唾飲む音がするの。ここが良すぎる。あとこれが初めてのドライっぽいのもいい。先生実はあんまり開発されてないのかな…。

棒入れたまま攻められて中でしかイけなくて…先生が抜けって言ったの棒じゃなくて自分のだと勘違いして「そんなこと言わないで…」って言う六甲がかわいい。噛まれて痛いのに感じてるし棒抜かれてさらに感じてイくしもう先生が全力でエロい。しかも、これで終わりじゃ無いだろ?ってまだやる気なの強すぎる。

「先生が死んだら、僕も死にます。」この重さが六甲くんの可愛いとこだわ。

このトラックが全体通してお互いイッてる回数1番多いし、六甲の可愛さと先生のエロさが詰まってるからストーリー無視してセックスだけ求めるならここがおすすめ。

さよなら、childhood
六甲20歳、央田先生32歳。5年ぶりに兄と会ったあと、家に帰ると央田先生が待っていた。
ここフェラの音がすんごいえろい。ほぐさずに締まってお互い痛いまま動けなくして、あえて離れられない状況作って、六甲の心をつつく。20歳になったから遺産放棄と籍を分ける手続きをさせる六甲家ってほんと…。
繋がったままガンガン煽りながら本心話させるの、本編と同じ傷つけてハラワタえぐりだす構図ではあるのに、先生の愛情のこもり方も六甲の曝け出し方も格段に上がってる。

先生の首絞めながら本音で怒りをぶつけながら、「僕は、ゴミ箱じゃない…」に哀しみとか虚しさとか全部こめられてるし、先生が首絞められて笑うとこの演技も最高だし、「綾人、やっと怒った。」って愛しそうなのも言い方が完璧。

ここで入る、先生からの愛を自覚するモノローグがまたすっごい良い!

初めて泣いた六甲に、顔見せろよって言って「あや。あーや。」って呼んで。んで合間に挟まるキスがめちゃくちゃ愛がこもってるし「俺は、お前が可愛いよ。」って言い方死ぬほど好き!このセリフのために聴いてる!

最後に、父へ別れを告げるモノローグ。ここセリフの後ろにキスしてる音が結構長めに入ってて、今六甲が愛し愛されるのは央田先生しかいないんだって感じがして良い。

「お前、馬鹿だよな。もっと普通の、優しいやつを好きになればよかったのに。」
「違うよ先生。僕にはあなたが、世界で1番、誰よりも優しい。」
これ!2人の愛の形が詰まってるこのセリフで終わるの最高では…

2人の演技堪能するなら絶対このトラック。内容はちょっとしんどいけど演技が良すぎて何回も聴きたくなる。


フリートーク
八代さん:道具の名前がわからない。笑
新垣さん:もはや一つの芸術。ハラワタをテーマにした男子高校生の話なんてない。笑

後半は家での過ごし方やこだわりについて。


2nd. after Disk 〜GIFT〜

6人の関係性
椎堂:2年、映画研究部
有:2年、映画研究部、カフェでバイト
春惟:2年、陸上部
慧斗:1年、美術部
六甲:3年、有のバイトの先輩
央田:美術教師


1.prologue「指折りの日々」
第4弾の有、第5弾の春惟と慧斗のみ出演。

8.六甲×央田 1「Like a HONEYMOON」
いきなりエッチしてるところから始まる。正月を一緒に迎えて、年越しセックス。先生の今年1番最初の全部僕のものってのが六甲くんらしい。

9.六甲×央田 2
初日の出が見られるという崖へ。海に行く約束を果たした2人。「六甲、背もたれな。」「はいはい。」ここ六甲くん嬉しそうだしSCのジャケットが浮かんだ。この時はそこまで甘い顔ではないと思うけど、このやりとりめっちゃ可愛くて好き。

泣き顔見れなくてつまんないとか言いつつも、顔見て無理してないの確かめるの、愛だなぁ。

六甲が誘って始まって、最中に六甲が好きって言っても「そう?」とかしか返さないの、イジワルだな。ここ先生イくの早くてどんどん奥で感じるようになって、ピアス触られて首噛まれて痛いのにもっと感じて、最後六甲くんの名前呼んでイくのエロすぎ。


10.六甲×央田 3
ホテルに戻って、怒って六甲をしばく先生。
「先生が求めてくれるなら、なんでもしてあげたい。」って言う六甲に「お前のそういうとこ、気持ち悪い。何くれようが求めて来ようが、俺はお前の親にはならないよ。」って、やっぱ辛辣。
でもちゃんと言葉にして突き放すのも先生なりの愛情だってわかる。

「僕が先生を幸せにします。それでいつか、僕が必要だったって言わせてみせます。」
って言葉に照れてる先生かわい〜!


死んだ人と一緒に止まっていた3年、先生といた3ヶ月の時間に、「いなくなった人に寄り添えるほど、優しくない。」って言う六甲に「良いんじゃない、お前は生きてるんだから。」って返す先生。人が死んでから過ごす月日を知ってるし2度も経験してる先生が、肯定の言葉をくれる意味を六甲はまだ知らないってのもいい。


11.epilogue「恋するイキモノ」
撮影の小道具を借りにきた椎堂。央田先生、六甲と、椎堂の撮る映像についての話。先生も恋してるって!よかったね六甲くん!


アニメイト限定盤
「YOLO!」

六甲の合格祝いに、六甲のやりたいプレイを。
玩具箱から大人のおもちゃ選んでるの、真剣なのにアホだなぁ。手錠して、乳首にクリップはめて、ローター入れて。抜かれる時の方が感じてるのえっろ。そのあと手錠外させて六甲の急所蹴るとこめっちゃおもしろい。やっぱり先生が主導権握ってないと。自分でバイブ抜いてるときの先生の声がすごくえっち。六甲がバイブ咥えさせられたまま喘いでる時の苦しそうな声もいい。
先生、ローター入れたまま自分から六甲の挿れて動いてるのえろすぎん?でもいつもより気持ちよくなさそうなのが上手いなぁ。


YOLOは"You only live once.“の略で、人生は一度きりっていう意味。


フリートーク
八代さん:みんなが駅伝やってる時に二人は…。
新垣さん:短距離か長距離かだと、短距離。

後半は新年の話。八代家のカラオケ話めっちゃほっこりで可愛いし、お二人の会話いつもほのぼのしてて良い。フリとはこれが1番好き。


オールコンビネーションCD

Disk1
2ndシーズン6人の様々な組み合わせの会話が24トラックあります。

6.有&央田 学校でする時は気をつけろよ
8.有&六甲 先生と仲良い(?)椎堂への敵対心
13.椎堂&央田 先生にとっての恋とは
17.春惟&央田 央田先生の性生活
19.春惟&六甲 先生のかわいいところ
22.慧斗&央田 慧斗の進路にアドバイスする先生

こんな感じの会話が聴けます。

Disk2
3.央田尋「おまえなんか、いらない」
夜中に目が覚め、六甲の名前を呼ぶけど、ベットには自分1人。受験勉強中の六甲からのメッセージを一旦無視する。名前を呼び、好きと言われた記憶を反芻しながら、「お前なんか要らないよ」と言う言葉に傷つく六甲を想像し、ピアスだらけの性器を擦る。また六甲からのメッセージに、先生から電話をかけて…

ここ、「俺が居なくなったらどうすんだろ…」って言ってるのついつい深読みしたくなっちゃうけど、考え出したらきりがない…


4.六甲綾人「気儘にゃんことのつきあい方」
友達と飲んでるから家に行かないと言われて、友達に嫉妬しながらとんでもない妄想の中で先生を犯す。苦しそうに泣く姿を想像しながら1人で。

想像力逞しい六甲くんほんとおもしろい。


09.「君去て後」
六甲の卒業が迫るある日、2人が初めて出会った屋上で、先生にはこの後まだ授業があると知りながら…。
咥えながら喋るのえっちだし、フェラする音が先生がしてくれた時と似てるのは真似して頑張ってるのかも。後ろ舐めて解すのはえろすぎ。教室の窓から見られそうなのにも興奮してるし、中に出されたまま授業してやるって、とんでもない教師だな〜。
「忘れないで。僕が居たこと、僕としたこと、全部、先生だけは、忘れないで。」
台詞は切ないのにやってることは激しい。


10.「ハッピー☆クレイジー☆ラブライフ」
六甲大学2年、央田31歳。酔って帰ってきた先生。
口の中が痒いと言ってフェラする意味のわからなさに笑う。ここはとにかく舐める音がえろい。途中で終わりにしようとした先生に、最後までさせる六甲。精子飲んだら吐いちゃって、そんな先生に興奮して、トイレで後ろから挿れる。先生が欲しがる声めちゃくちゃ可愛い。

先生にしばらく酒やめると言わしめる六甲くんの変態さほんとおもしろい。


独占配信 Second Color

第1話 Ya'aburnee
1.六甲大学3年、央田32歳。付き合って3年。絵を完成させた先生が、寝ている六甲にキスして起こして。寝ぼけてる六甲に「かわいー」ってめちゃくちゃ愛おしそうに言うのすっごい良い。

先生のモノローグ「お前はどこまで俺と一緒に居られるの?」
今までオルコン以外で先生自身が語る心情って無かったから、最初がこれでちょっとドキドキした。

1週間たっぷり一緒に過ごした翌日、早朝から車で央田の実家の美容院へ。何も知らずに連れてこられた六甲。近所の人との会話から、ここで生まれ育ったんだなって実感するし家族から尋くんとかお兄って呼ばれてるの新鮮。
20年以上前、海上保安官の父は事故で亡くなっている。めちゃくちゃお父さん子だった先生。

帰りの車、家族の団欒に心削られる六甲を面白いと揶揄ってるけど、モノローグがほんとに良い。
痛くても苦しくても先生のことだけ求める六甲が愛しくてたまらないって感じがする。

卒業したら開けると約束してた乳首のピアスほんとに開いてるのすごいエッチ。今までより素のまま喘いで気持ちよくなってる感じがするし、もっと噛んでとか素直に求めてるのが前までのしつけ感とは違う。抱えて駅弁して、奥痛くて気持ちよくてもっと入れろって笑ってる先生が色気爆発しすぎててやばい。「俺のこと、壊したいんだろ?いい子ぶるなよ、あや。」この煽り!しかも最初ちょっと囁きっぽく耳に近い感じなの!最高!
綾人、綾って名前呼んで求めて…今までは六甲が先生の名前いっぱい呼んでたのに、逆転してるところも良い。
「あなたのものだよ、僕は、貴方だけのものだよ。ずっと。」 
ここすごい。エロさだけじゃない。合間に先生のモノローグ入るのがめちゃくちゃ良い。
「あなたにとって僕は唯一じゃないかもしれないけど、僕にとっては、央田尋が全てだから。」
これが最初から最後までブレない六甲くん流石。

先生のモノローグ、六甲の死に興味があるのに
「でも、お前が居なくなっちゃったら、どうしよ。」って一気に切なくなるの…こんなん泣く…


2.
六甲大学4年、央田33歳、付き合って4度目の夏。また夏が来たって言ってるのが、先生にとってこの季節の秘めるものが出てる。

カメラマンの辻と飲んでいた先生を迎えに来た六甲。ここではもう最初から尋呼び。確実に妬いてるし関係を見せつけてるのが可愛い。

先生の元彼の話をする六甲と辻。寝たふりした先生のモノローグ曰くアーティストであることだけが誠実だったというあの人は、明後日が命日。
ノローグで夏は死体の匂いがすると語る先生。

「お前といると、寂しい。」
「僕もずーっと寂しい。尋が好きだから。」
帰り道でするここのキス、物哀しくて甘い。

ホテルに入って、「僕は尋のものだし、尋だって今は僕のものなのに!」って言いつつ縛ってるの、六甲の通常運転だわ。そんな六甲を愛しそうに可愛いっていうのほんと狡いよ先生。
キスしてやるってのも、六甲がキス好きってわかっててやってるやん。そういうとこなのよ。

先生が見た夢。夏の海、塩の香りが鼻に甘い。ここ入道雲があるって言ってるけど、入道雲って積乱雲だから夕立とか雷雨がくるんだよな…。って言うのは多分考えすぎ。
先生は自分を絵描きだと言い、幼い六甲くんは遊びながらお母さんが迎えにくるのを待ってる。完璧の夏…もう2度とこない。
最後に六甲のこと愛してるって言うの、泣ける。

目覚めて名前を呼ぶ先生に六甲が
「大丈夫だよ。ここに居るから、ずっと。」って言うのも泣ける…。いやずっと泣いてるやん我…。

「連れて行ってやるよ、いつか、お前を、海へ。」先生のこの言葉は二人で幸せになろうってことなのかな。ここで描かれる海は六甲にとっての幸せがある場所にみえた。

この話先生のモノローグがかなり多いけど
はぁ〜ここのモノローグ全部聞かせてやってくれよ…六甲に。ってずっと思ってた。

Ya'aburneeはアラビア語で「あなたは私を埋める」≒「あなたより長生きするのは苦しいから私があなたより先に土の中に入りたい」という愛の表現。


第2話 Gympie Gympie
1.
六甲22歳、央田34歳。大学を卒業。弁護士から扶養契約終了のお知らせが来るところが六甲さんちだよな〜。んで先生がタバコで火をつけて燃やしちゃうのが良い。

夏休み、先生の家に行くとメモと合鍵だけが置いてある。ずっとくれなかった合鍵、繋がらない電話。六甲の、先生探しの旅が始まる。
捨てられたんじゃない、ってのがちょっと自分に言い聞かせてるとこもあるんだろうな。

まずは央田の実家へ行き、そこからカメラマンの辻や友人のところをめぐり、あの人のことと先生の過去を知る。そして最後に有と椎堂から"空港着いたら修二郎に連絡して"という手紙と航空券を受け取る。
「生きてる… 」って言う六甲に、ついつい良かったねぇと声に出してしまってた。
「会いたいよ、尋。」の声がせつねぇ。

ロサンゼルスで画商をやっている修二郎の家へ。13年前に自殺したあの人が死ぬ前も死んだ後もそばにいたのは尋だけで、先生は今、NYにあるその死体発見現場にいる。

2.やっと先生の元にたどり着いた六甲。先生は泣くなよって言うけどここまでの旅路を思うとそんなん無理だろうよ。喧嘩して、外で男と遊んで帰ってきたら死んでた。だから描いたと言う先生。
「尋は僕のものだって、見せつけてやる。」といいながらそこでセックス始めるけど、先生は六甲が来るって聞いて準備して待ってたの、めちゃくちゃ可愛いな。

あの人が向けてくる取り繕えない素性をえぐって暴くことが楽しくて、先生が人のハラワタに分け入るのはここから始まってる。
「楽しかった。でも、死んじゃった。楽しかったのは、俺だけだった。」
あの人とは向け合う感情が違ってて、その齟齬がはっきりと見えた先が相手の死なの辛すぎるし、何も与えられなかったからその死を絵に描いたってのが…最後に唯一もらったものが描くことへの衝動だったのかな。
「描くことが、俺の愛だ。」なのに六甲が死ぬのが怖いって言う、先生のほんとの気持ちを聞けた六甲くん、あんたはすごいよ。

それから六甲くんの誓いのモノローグがまた良いんだよな…。先生のことちゃんと理解して向き合って、今があるってのが凄く伝わる。
「尋、僕にしなよ。」
「食べるよ。尋が死んだら、全部残さず、綺麗に食べる。」
「尋は僕のでしょ。」
「尋のことが好きなだけだよ。」
六甲くん今までもずっと、何回も好きって言ってたけど、この言葉の端々から今までで1番深くて大きくて優しい愛が伝わる。

「綾人、ありがと。」
「うん。」この嬉しそうな返事、かわいい。

3.地球規模の鬼ごっこが終わった。先生は絵を描き、六甲は観光に。「帰ったら一緒に暮らしたい。」「あの部屋から出て新しい場所で。」って言うのが、六甲家からの真の解放って感じでいいね。

また道具色々と買ってんのやっぱり六甲くんなんだよな〜はじめてのNYで何やってんのか。
先生に煽られても言い返せるようになってるの、対等な関係って感じで良い。先生へのフェラ、これしか知らないからって言うの可愛いなぁ。
六甲も約束したピアスが開いてて、それで引っ掻いて気持ちよくなるのほんとエッチ。キスして、好きっていっぱい言ってセックスしながら、一緒に住む家の話。「白い大きな壁があるとこがいい。」「窓があって、明るい部屋。」「あとは、綾人、お前がいれば、いいよ。それだけで、もう。」
ここ今の先生の家との比較がさぁ…。

最後に可愛らしい普通のセックスして、お前といると楽しいって言わしめる六甲くん、本当ここまでよく頑張ったよね。しかも原動力が曇りなく先生への愛だけなのが最高。

Gympie Gympieは触れるだけで激痛がはしる猛毒の植物。

フリートーク
八代さん:六甲くんの「生きてる…」が印象的
新垣さん:六甲くん成長したね、大人になったね

役との一体感とか結構深い話が聴けるから好き。


SCの重要人物

先生の元彼であるあの人。詳しく言及してないのでざっくりと人物像などを。

あの人とは名の知れたアーティストで、彼を中心にアーティスト集団が形成されていた。央田のモノローグによると、華やかで冷たい男、なんでも出来た、大勢の信奉者に囲まれた、傲慢なクソ野郎。そしてアーティストであることだけがあの男の誠実。

央田は13歳の頃からアトリエに出入りしており、あの人は35歳。当初からすでに2人の関係は始まっていたと思われる。そして40歳を過ぎた頃からスランプになり、大学生だった央田と逃げ出し、最後には自殺。享年43歳、先生は21歳。

年齢は聴き取れる範囲での予測なので間違ってるかもしれないです。


他のシリーズとの繋がり

修二郎さんとは…
第7弾の登場人物であるナナオの父方の祖父。
先生の住むアトリエの持ち主はこの人。
第7弾の独占配信にある「楽園のオオカミ」に名前が出ていて、ナナオが小さい頃に色々あって辛くなった時に寄り添って一緒に旅をしてくれた人。もっと詳しい人物像は第7〜9弾のオルコン特典SSの「森の木陰でひとやすみ」を読めばわかる。ざっくり言うと元画家(自称)で貿易商家の娘エレノアさんと結婚、画商として才を成し無名の画家を発掘し市場を開拓、藍いわく"大胆で情熱的で言葉が巧みで強い影響力がある"人。このSS読むと「Gympie Gympie」がほんのちょっと解像度あがるかもしれない。
まだ買えるのでもし興味あれば。
興味本位で買うにはさすがに高いけど。笑

https://www.animate-onlineshop.jp/sphone/products/detail.php?product_id=1823082


第13弾の本編、アフターストーリー
央田先生の名前が出てきます。
什三くんが燻製つくる話で、焼却炉は央田先生がタバコ吸いにくるけど先生ならうるさいこと言わないだろうって。変わった先生ではあるけど、やんちゃな逸れものたちに好かれるんだろうな〜ってのがわかる。


感想

はぁ〜さすがに長すぎる〜

今まで聴いてきたBLCDの中で1番重かった。
描かれている愛が。
かと思えば六甲くんの奇行でめちゃくちゃ笑えるしもう頭ん中ごちゃごちゃになる。でもそれが楽しいって感じのストーリーでした。
話が進むにつれて先生が甘やかされてるのが可愛くて仕方なかった。


とはいっても何回聴いても自分には全てが理解できないなと気付かされるのがまた面白い。

これを書くのもどこまでが作者の意図する含みでどこからが自分の妄想か分からなくなって長らく放置してました。まぁでも感想なんて全部受け手の主観でしかないから。

第4弾の時みたいに"ここのセリフはこことリンクしてる"ってのも、いつか更新できたらしたい。

最後に、ピアスの名前はあえて記事内に書かなかったけど検索すると当然ながら性器の写真出てくるので、調べる人は気をつけて。笑
おわり!