kmgk0402’s blog

2024.02.13 noteから移設

男子高校生、はじめての 発展途上な恋を踊れ 藤代睦人(CV:田所陽向)×緒川唯月(CV:斉藤壮馬)

内容やセリフなどかなりネタバレあります。

この作品は現在第16弾(+スピンオフ2作)まで出ているシリーズの第16作目。詳しい設定などは下記サイトをご参照ください。

http://ginger-records.jp/berry/dk5th/index.html

なりゆき任せのモテ男攻め:藤代睦人(CV:田所陽向) 恋を知りたいひたむき王子受け:緒川唯月(CV:斉藤壮馬)

本編

トラック1 君はハレーション

天文部の部室へ入ってくる唯月。睦人の「唯月?」だけでも十分によくわかる、田所さんめっちゃ良い声。 女子に告白されたのを断って逃げてきた唯月は、恋をしたことがないから恋について知りたいと睦人に教えを乞う。

唯月「どうしてあんなに恋人になりたがるんだ?」 睦人「んん〜… みんな、誰かの特別になることに憧れてるんじゃないかな。平凡で何も持ってない人間でも、誰かの特別になれるでしょ、恋って。」 唯月「睦人もそうなのか?」 睦人「一般的にってことだよ」 この睦人の答え方、さては君、結構ずる賢いタイプだな?はたまた自己肯定感低いだけか?いやどっちも持ち合わせてて瞬時に当たり障りないこと言える頭の回転早いタイプだ。プロフィールに兄が2人って書いてたからもしかしたら家族の中で"特別じゃない子"なのかも。

睦人から、友達と恋人の好きは違うもので、友達とキスやセックスはしないけど恋人はする、友達は何人かいても恋人は1人、と教えてもらった唯月だけど、唯月にとって友達は睦人だけ。そして唯月は睦人を特別だと言う。一方、睦人には友達がたくさんいる、でも唯月は特別だと言う。

唯月の「睦人が誰かの特別になりたいなら、俺がなる!」って、これたぶん一般的な感覚でいう恋人になりたいって意味での"好き"なんだけど、それを唯月本人も言われた睦人も理解してない。しかも睦人の言う唯月への"特別"は聖域的な意味合いが強いと思う。この感覚の違いが後々の会話のすれ違いを生んでる根本かも。

睦人に特別と言われて嬉しくて、キスやセックスができるか想像してみたらできる気がしたから実際に確かめてみたい!ってなるんだけど、これは最初の睦人の教え方が良くなかったかもしれない…

唯月は最初女子に告白されてたから、お付き合いというのが、まず好きになる→告白する、の手順があるのは理解してるはず。そして恋人としての好きというのはキスやセックスが可能であることを睦人に教えてもらった。だから具体的な告白より先に、自分の好きが恋人としての好きかを確かめるためにキスやセックスが出来るか試してみたい!っていう流れになっちゃってるんじゃないかな。

戸惑う睦人に唯月が一方的にキスするところ、キスしたあとの「できた」がめちゃくちゃ可愛い。壮馬くんてほんと"可愛さ"の作り方が上手いんだよね〜。

睦人は唯月が突っ走ってることに対しては困惑してるけど唯月のこと自体はちゃんと好きっぽいし、好きだけど自分が触れちゃいけないと思って一線引いてそうな感じがする。

唯月の「恋人のキスを教えて欲しい」って言葉、これが睦人を落とすための策略ならあざといんだけど、当の本人は至って真剣なのが罪深い。

しかも睦人も、深いキスしちゃうのよ。狡いぞ! 唯月の耳触りながら「耳、気持ちいい?」って言いつつキスを続けるのがまた!狡すぎるぞ!しかもこれを「セックスみたいな恋人のキス」と表現してしまう唯月の純情さが…かわいい…。

ここのキスシーン田所さんがまだキスしてる音出してる最中に壮馬くんは口を離した後の呼吸音を出してて、終わりが揃ってないの違和感ある。でもまぁまだ序盤だしね。こっからだよね。

キスして勃っちゃったの指摘された唯月の「うん…」がこのCDの中で1番好きな恥じらい方かもしれない。

唯月の本心を確かめるために「(俺に)欲情してるかオナニーして見せてくれないと確認できない」っていうの、狡すぎるだろ。睦人としてはあえて不可能な要求をして諦めさせるつもりだったんだろうけど、素直に聞き入れてしまう唯月…おいおい…純粋が過ぎる…。 そんな唯月の潔い「オナニーすればいいんだな」に戸惑いつつも、次の瞬間にはもう話の流れに乗っかってる睦人、実はかなり狡猾な人間なのでは?

睦人「オナニーしたいと思わないのは、気持ちいいやり方を知らないんじゃない」 唯月「そうなのか、睦人はどうしてるんだ?」 睦人「ずっと同じように擦るんじゃなくて、強弱をつけるとか、カリとか裏筋とか気持ちいいポイントを重点的に攻めるとかさ」 これはもうこっちの勝手な解釈なんだけど、台詞的に「俺は」って言ってないし、言い方的に"睦人自身がこうしてる"ではないんだよな。こういう言葉の端々に現れる自分の意見を言わずに流すかんじとか、この子はやっぱ自己表現とか自己開示とか苦手なんじゃないかな〜と思う。

恥部まで毛がない唯月の身体を見て「誰にも見せたことも触らせたこともないんだ」って言ったり「ちゃんと俺のこと考えながらしてる?」って確かめたりするところ、じわじわと睦人の独占欲が滲む様が見れてめちゃくちゃ良い。

睦人のセクシーな所として目と長い指と声を挙げた唯月が、睦人に見られながら言葉でも軽く攻められつつ手で触られて出しちゃうって流れ、攻めの前で自慰する受けのシチュとして完璧で好き。しかも睦人の手を舐めて「苦い…」って、これをあざとさ0でやるんだから可愛くて堪らないでしょ。

触れた熱が冷めなくて、唯月はもう一度「俺は、睦人とセックスしたい」って言うんだけど、この時言葉にするのにちょっと間があって、それは唯月が自分の気持ちが睦人への恋心だと確信する「間」だと解釈してる。

一方で睦人はまだ唯月の暴走の延長だと捉えていて、かつ元から唯月を好きな気持ちがある。その結果、"たとえ自分と同じ気持ちじゃなくても、唯月の望むことをしてあげたい“って思いから、「唯月が望むなら付き合うよ」と返してるんだと思う。

めちゃくちゃすれ違ってるこの感じ、これから先も絶対に言葉で苦労するぞ…。

てかこのツッコミどころ満載な流れでやっとここまで進んで15分しか経ってないのまじかよ。 まぁここまで来てしまえば後はエッチするだけだからね、と思ってたよ初めて聴いた時は。

トラック2 不恰好なステップ

まず初めにちゃんと役割を確認する睦人は偉い。 「無理だったり嫌だったらすぐ止めるからちゃんと言って」こういう相手の気持ちを優先できる攻めの台詞大好き。それに対して唯月は「睦人にされることならきっと大丈夫」って純粋な心で言っちゃうから、そりゃ心配になるよなこんな純な子。そばに居たら放っておけるわけがない。

ゴム持ってた睦人に、ちょっと棘のある言い方する唯月、もしかして今までに抱いた誰かを想像して嫉妬してる?だったら可愛いな。膝に乗せてキスして、「ここまできちゃったんだから、今は他のことは考えないで」こういうちょいちょい独占欲出したこと言うんだよな睦人は。

睦人が勃ってるの見て「ほんとだ、おっきくなってる。」あ〜!!可愛い〜!!!しかも睦人を気持ち良くさせたいって言って触るけど上手くできなくて、 唯月「今まで睦人がセックスした相手は、どんな風にしてた」 睦人「そんなの気にしなくていいよ」 ここでちょっと不満げな声で「俺だって…」って舐め始めるのめっちゃ嫉妬してるし「硬くなった」が嬉しそうでめっちゃ可愛い。もうずっと可愛いしか言えない。 睦人は舐められながら「唯月…」って息多めで名前呼ぶ時の色気がすげぇ。

「本当にするの?」ってがっつり後ろ触る前にちゃんと確認するのも偉い。 「うん、そうだ。俺と睦人でセックスするんだ。」 これはもう"告白"っていうか"睦人が好きだから恋人になろう"と同義の言葉だと思うんだけど!?これでもまだダメなのか?なんで睦人はこんなにも真正面からの好意を受け取る自信がないんだろう…。

後ろ触る前に睦人が脚に何度もキスするとこ、完全に恋人同士の触れ合いの空気感なんだけどな〜。ここら辺は聞いてて凄くもどかしい。はやく両想いになれ。

指で解して、唯月が感じられるようになってきたところで、「このままイッていいよ。それで、気持ちいいままで、終わらせようか。」 あ〜!!!もう!!良い人ぶってないで手を伸ばせよ!!!!ちゃんと唯月の手を取れ馬鹿野郎!!!!

そのままイかせようとする睦人をしばいた唯月の「この、ばかぁ!」が本当に可愛い。そりゃ怒って当然だわな。この鈍ちんめ。

「睦人にもちゃんと感じて、考えて、確かめて欲しいんだ」自分が睦人に触れられて"睦人が恋愛として好き"なんだと気づいたように、睦人にも"唯月が特別"なのは"唯月を恋愛として好き"だってことを確かめて欲しいってことなんじゃないのかな。

睦人の上に自分から跨って無理矢理入れる唯月。 「俺たち、出来てる、か?」 「もう、無茶苦茶だよ、唯月は。」 そうだよ、唯月は無茶苦茶だよ、でもそうさせたのは君だろ!!!!!!

「初めてなんだ。誰かに何かしたいって思ったのは、はじめて。」 「だからよく分からなくて、上手いやり方じゃないかもしれない。」ここのちょっと辛そうな声唆られる。 「けど、わかった。この、ぎゅっと一つになりたい気持ちが、恋なんだな。」嬉しそうでかわいい。

「熱くて、苦しくて、こんなに近くにいるのに足りなくて、一つになりたい。」 「だから、セックスをするんだな。」 「おかしいな、苦しいのに、それでも、嬉しいんだ。気持ちよくなくたっていいんだ、失敗したって、俺は睦人とセックスしたい。こうやって繋がって、感じたい。」

こんなめちゃくちゃで健気な告白の仕方あるか??もうずっと唯月は大好きって言ってるやん!!今までの行動で全部体現してるやん!!

「参ったな…」って、ここでもまだ困ってる睦人。 まだダメか…お前、まだこれでもダメなのか… なのに唯月のキスして欲しい、にはちゃんと答える。 そういうとこ!ほんとに優しくて狡いんだよな!!

睦人「俺は唯月にそんなふうに言ってもらえるような人じゃないよ。平凡で、才能もなにもないし」 唯月「俺がこんなに求めても、それでも足りない?」 睦人「好きだよ。唯月は、すごく特別だ。だから、恋人になってくれる?」 唯月がここまで言ってやっとやっと決意を固めて好きだって言ったよ!!はぁ〜!!!やっとだよ!やっと!!!!ここまでが長いよ!!!! 何が睦人をこんなにも愛される自信のない人間にしてしまったんだろうか…長かったね…ほんとに… 唯月が求めてるってちゃんと言葉にして、やっと素直になる覚悟を決めた睦人…ほんとに自信なさすぎるだろ…なんでだよ…

ちょっとふてた感じの「なるって、もう先に言った。」唯月は本当に可愛いな。「そうだったね。」この言い方が柔らかくてさ、なんかやっと心が繋がってこっちまでホッとした。よかったな睦人。

そんで恋人になって初めて唯月に求めたことが「このまま、最後までしていい?唯月と繋がったままイきたい。」なの、睦人お前もめちゃくちゃ可愛いな!!!!!でも言い方はめちゃくちゃ"攻め"でカッコよくてずりぃよ〜!!!

しかも初手から耳元で声聴かせるエンジンのかかりっぷり!!「どうして?好きって言ってくれたのに。」言葉責めもいけちゃうかんじですか?ほんと狡いなこの男は。恋人になった途端半端ない攻めっ気出してくるの最高すぎる。

「俺が動きやすいようにしていい?唯月のこと、もっとめちゃくちゃにしたい。」 ここから唯月の声が一気に良くなってこっちまで嬉しい。 「なぁ、感じる?睦人にも、ちゃんと、伝わってる?好き、好き、好きだ。」 この行為がちゃんと好きを伝えるものだって思ってるのめっちゃ可愛い…ほんと可愛いなこの子。

イきそうな唯月に、「唯月ばっかり気持ちいいのはフェアじゃないんでしょ?」って、前半で唯月が言った言葉返してくるの意地悪で大好き。

「自分だけイっちゃおうとするなんて、ひどいなぁ」 この攻め方ほんと好き。良い声でこの台詞はほんとに反則。 「酷いのは、睦人だ。意地悪するからぁ」この語尾の感じめっちゃ可愛い!!ほんとまじ斉藤壮馬そういう所だぞ…。

「睦人も、気持ちい?俺たち、セックス、出来てる?」 「すごく、気持ちいよ。こんなぶっ飛びそうなの、初めて」 はぁ〜良かったね、睦人にもちゃんと初めてのことがあって。てかここまできてセックス出来てるか確認してくる唯月の健気さがそこはかとなく可愛い。君たちはセックス出来てるしちゃんと恋人だよ。良かったね…。

終わった後のちぐはぐな感情に戸惑う唯月に、「恋をすると、欲張りになるし、バカになるんだよ。知らなかった?」「知らない。けど、それも悪くない。」 最後まで何にも知らない唯月最高だな。私はこの子への感情は可愛いしか持ち合わせていないかもしれない。かわいい。

正直な話、このトラックの流れ、感情を自分なりに理解するまでは(なあなあでちんこ入れたまんま告白とかどうなってんだよ…)と思ってました。ほんとまじで申し訳ない。これは歴とした両思いのお話です。たぶん。

トラック3 preparation

帰りに2人が出会った屋上に寄り道。

文化祭の前、たまたま屋上で踊っていた唯月と、そんな唯月の姿を宵の空に浮かぶ星と共に写真に収めた睦人。

「俺は好きだ、睦人がとったあの写真が。」 唯月はいつだって周りに流されず、自分の意見を臆することなく言える子なんだよね。

ここの「宵の空に浮かぶ星」ってのは金星かな、いわゆる宵の明星ってやつ。

アニメイト限定版

トラック1 未完成の恋をすすめ

待ち合わせで唯月を待つ睦人。誰かに声をかけられる唯月の姿に、「誰だよ」って冷たく呟く睦人の声かっこいい。嫉妬してツンツンする声もっと聴きたい…。

唯月に声かける時にはもう柔らかいトーンだし、恋人だからってスキンシップも甘めなの超良い。

レッスンの動画を見返しながらバレエの話をする唯月に、「楽しそうな唯月を見てるのは俺も楽しい」って、めっちゃ恋人っぽくなってる〜!ほんと付き合ったら甘々なの最高。

睦人は高校受験の時から父と折り合いが悪くて親戚のやってるシェアハウスに住んでるらしい。 (この親戚は第6弾に出てきたカメラマンの辻さんらしい、母方の親戚なのかな?)

そんな話をしつつ、初めてのデートで、ラブホに向かう二人。唯月は恋人同士が来るところって思ってるのまじで純粋だな。

中に入って興味深げに部屋を眺める唯月にいきなりキスするところ、めっちゃいい。睦人の本来(?)の姿がこういう、恋人には甘くてちょっと強引で、意地悪しながら溺愛するタイプだったら最高に好きな攻めだ。唯月の「待って。」にちゃんと待てるところも好き。

泡風呂で遊ぶ唯月を睦人に引き寄せられて、キスして、「かわいい。」って言う睦人。やっと本人から頂きました〜!今まで自分が散々可愛いって言い散らかしてきたからいざ睦人から聴くとめっちゃキュンキュンした。 お風呂で後ろ触られた時に受けの子が言う「お湯、入っちゃう…」って、めっちゃ萌えるんだよね、嫌だけど嫌じゃないって感じがして。

壁際に立って後ろからほぐされつつ前も舐められて…これシチュめちゃくちゃ良いから、最後飲む音入れて欲しかったな〜!でも田所さん舐める音も咥えながら喋る声も結構上手くてびっくりした。

「気持ちよかった?」「まだ足りないんじゃない?」「入れて欲しい?」「そんなに俺とエッチしたかった?」って、唯月に求める言葉を言わせるのほんとさ…狡くて良い攻め方するね君…

しかも繋がってるとこ触らせるのやばすぎ。まだ全部は入りきってないって聞いて、入れて欲しがる唯月に 睦人「無理しちゃだめ。これから何回もエッチしたら唯月の中が俺の形になって、上手に全部入るようになるから。」 唯月「ほんと?上手に出来るように、なる?」 睦人「そんなにぎゅうぎゅう締め付けないで。今無理矢理奥まで突っ込んで、ぐちゃぐちゃにされたい?」 唯月「それでも、いい。睦人のしたいこと、して、欲しい、そしたら、気持ちよくなるから」 睦人「…じゃあ、唯月の気持ちいいところ、いっぱい擦ってあげる。」

ここ、唯月の負担にならないようにはぐらかして全部は入れてない気がする。唯月も、睦人のしたいことをしたら気持ちよくなるって、前回睦人が動いてからの方が気持ち良かったんだね、可愛いな。

「なに?腰動かしてるの?」ここの"なに"の言い方が"なぁにぃ"って意地悪でめちゃくちゃ好きだし、「壁に擦れてる?やらしいね。」こういう攻め方たまらん。これを田所さんの良い声で聞けるの本当にありがたい。後ろから突かれながら壁で前擦ってるの超えっちだ。

シャワーで後ろ流してる時も喘いじゃってる唯月に対しての「まだ、残ってるでしょっ」って語尾にかけて強くなる言い方も好き。恋人になってからの睦人が自分好みすぎる…。

初めてのデートで、本当は朝から緊張していた唯月。 デートの正解がわからなくて、"出来ると分かっていること"としてセックスを選んだの、練習を繰り返して本番に挑む舞台舞踊をしてるだけあって再現性のある行動を選択してるところが興味深い。

そんな唯月の言葉に安堵しつつも、「不安だった」が拗ねた子どもみたいで、いつかもっと唯月にありのままを晒せるようになったら、末っ子っぽい甘える姿も見られるかな。

「睦人がやりたいことを知りたいんだ」 これは人に合わせて生きている睦人にはちょっとしんどい言葉かもなと思った。でもこの先唯月と共に過ごすことで自分に自信を持って将来を選べる人になって欲しいし、何か睦人にも夢が見つかると良いな。唯月の舞台をカメラマンとして撮るとかね。

トラック2 フリートーク

田所:睦人とはネガティブなところが似てる 斉藤:唯月はやったことない感じの役で新鮮

テーマ「学生時代を振り返って特別だったこと」 田所さんの声変わりの話etc

キャラクターの考察(?)

ここまでの感想にも書いてきたけど人物ごとの印象を整理してみた。だいたいは脚本の言葉後を捉えた過剰な考察なので、あくまで筆者の妄言ということで…。

唯月

恋愛に関する具体的な体験がなくて、自分の感覚に応ずる言葉を持ち合わせていないから、睦人で確かめている最中ってイメージ。

唯月の中にも、みんなが持つ恋愛感情と同じ感覚っていうのはきっとあって、それが具体的な「付き合いたい」とか「恋人になりたい」という願望の形にはなってなかった。というかどういう感情が世間一般の"恋人になりたい"なのかが分かってないような気がする。

睦人のことが大切で、特別で、自分にとって唯一の人であることは確かだったはずなんだけど、それが世間一般の恋愛における「好き」と同等であるって気づいていないというか。(これは同性だから余計難しい面もあったと思う。)

自分が大事にしたいと思った大切で特別な存在がおそらく世間が恋人と呼ぶものだから、睦人から教えてもらった恋人の定義に則ってそれを実践しようとしているんじゃないかな。

自分の選択を信じる心の強さや、学びをすぐに実践したり再現性のある選択をする思考はバレエを通して培われたものだろうし、周りには突飛な行動をしているように見えても存外合理的な人間なのかもしれない。

睦人

睦人は唯月のことを好いてはいたけど、恋人になる決断が出来たのは唯月が行動を起こして体が繋がって、はっきりと言葉で睦人を求めていると言った時。ここまでされないと唯月の手を取れないくらい自信がないのは何故なのか。

彼のネガティブさというか、自分が誰かに選ばれる特別な人間になれると思っていないかんじは何処からくるのか、見つけられた要素としては兄が二人居ること、高校受験の時から父と折り合いが悪く家族と離れて暮らしていることの二点。それらを鑑みるに、優秀な兄と比較されたり進路選択で不和が生じたりしたのかなと予想。そういう家族関係の中で、自分は"普通"で、才能を持ってない側の人間であることにコンプレックスが生まれたり、親から受けた何らかの否定のせいで自ずから自身を卑下する言い方をしているのかもしれない。

睦人は唯月からの問いかけに「一般的に」とかはぐらかすような答え方をしてて、「自分は」とはっきり言わないことが多い気がするんだけど、それも自分の意見を言わせてもらえない、言っても取り合ってもらえない環境があったのかなと思った。

だからこそ、誰かと比べることなくまっすぐな気持ちで好意を向けてくる唯月を特別だと思っている一方で、あまりにも純粋な唯月を自分みたいな世間擦れしてしまった人間が本当に手に入れて良いものか考えあぐねている、みたいな感じなのかもしれない。

睦人は言葉遣いも悪くないし話し方も落ち着いてるから割と良いとこの子なのでは?とも思ってる。

感想

一回聴いただけでは全く唯月の思考を理解できなくて何回も何回も繰り返し聴いて導き出した結果がここまで書いてきた文章なんだけど、アフターディスク出てから洗い直したら全く違う解釈になるかも。

どのカップルにも言えることではあるけど、特にこの2人は今後苦労するんだろうなと。 なんというか第8弾の2人に似て、言葉が不自由な恋愛をしてるんだよね…。だからこそ、お互いにどこがどう好きで、その好きはどういう好きなのか、何回でもすれ違ってぶつかって確かめ合っていって欲しい。睦人は唯月が望むままにって姿勢じゃなくて、唯月が自覚できるぐらいに今よりもっとちゃんと望んで欲望をぶつけて受け止めてもらうところまで頑張って欲しい。

だんはじはストーリーの続編がある程度確約されてて、後々過去の回想やらなんやらでキャラクターの解像度が増していく作品だから、今後も追いかけて彼らへの理解を深めていければいいな〜。

田所さんはまだBLCD特有の掛け合いとかSEとか慣れてないかんじもあったけど、語尾にかけてスッて音抜ける感じがめっちゃセクシーだし色気が半端なくて、普通のセリフなのに言葉攻めしてるかのように聞こえてすごく良かった。だんはじはこの先まだまだ長いから()全部伸び代だし、睦人は地声より高めのトーンだったからもっと低音効かせた地声でいける役もやって欲しいので他のBLCD出演も期待してます。

あとこの手のジャンル聴き始めて五年ぐらいになるけどこのCDを通してようやっと壮馬くんの「可愛さ」の味わい方がわかってきた口なので、ますます今後の展開が楽しみになりました。

はやくアフター出してくれ〜

蛇足 実はこれ発売日にちゃんと買って聴いてたのに、記事出す頃にはもうBLアワードが始まってるわノミネートに並んでるわで、自分の悠長さと時間の速さにびっくりしちゃうね。

ではまた!